Fe-Ga合金単結晶
Fe-Ga合金単結晶磁歪材料
Fe-Ga合金は、1998年にアメリカ海軍研究所で開発された磁歪(じわい)合金です。磁歪量が200ppmを超える材料を超磁歪材料と呼びますが、Fe-Ga合金もそのひとつです。当社はこれまで多結晶だったFe-Ga合金を、世界で初めて単結晶で引上げることに成功しました。
東北大学の鈴木教授、金沢大学の上野准教授らと共同で開発にあたり、JST・CRESTプロジェクト等の支援も受けながら、高性能な単結晶の技術開発に取り組んできました。単結晶材料は多結晶と比較して、様々な特性が高性能であることが特徴です。
特徴
- 単結晶材料(CZ法による独自の結晶育成技術)
- 大口径6″φインゴット作製可能
- 大きな磁歪効果(磁歪量:300ppm以上)
- 高い耐久性と機械加工性
- 広い使用温度範囲成長軸方位<100>
用途
- 振動発電(無線通信電源、ボタン電池代替)
- センサー用供給電源
- トルクセンサー
超磁歪効果とは、振動発電とは
磁歪(じわい)とは、磁場を与えると歪み(変形)を生ずる現象をいい、逆に歪みを与えると磁場が変化し電気を生み出すような現象を逆磁歪(ぎゃくじわい)といいます。このような特徴を持つ材料が磁歪材料です。鉄-ガリウム合金は逆磁歪効果を利用した振動発電に適した磁歪材料です。